2011年12月2日金曜日

-中国富豪生活-



10月から12月まで中国は結婚式シーズン。
昼間からあちこちで花火が打ち上がる。普通に街中の駐車場とかで打ち上げるから近くを通ったときはすごい音にびっくりしてしまう。

この日も友人の結婚式があるというのでぜひ一緒にと言われ、参加することになった。
いい外車に乗らせてもらい桐乡から走ること3時間。さすが彼の友達だけあって、家族も友達も富豪ばかりが集まってきた。
会場内が人でいっぱいになり、爆音の音楽と紙ふぶきとレーザー光線、大拍手とともに新婦と新婦の父親が登場。新郎の元までゆっくりゆっくり歩いていく。日本とあまり変わらない演出だ。ただ、食べ物の量を除いては。
次々と料理が運ばれてきて大きな丸テーブルがお皿でいっぱいになった。どれもこれも美味しいものばかりで幸せ。料理がお花畑に見えてきた。空いているお皿を下げてもテーブルに乗り切れなくなったところで、「すごい料理だったね。」と言うと、

「いやいや、まだこれで半分きたところだよ。」

なんてこった。冗談かと思ったら本当にさらに次から次へ豪華な料理がきた。お皿の淵と淵の上に上手に積み重ね、二段重ねになっていく。ステージ上で行われていることなんかそっちのけでみんな食べるのに夢中になっている。

外では花火が再び打ち上がり始め、式も終焉に。
やはり半分ほど料理が残ってしまっている。でもこれには理由があって、お祝い事や人にご馳走するときは食べきれないくらいを出すことによって相手を満足させないといけないらしく、もし綺麗に食べてしまうと、「ちょっと足りないんじゃないの?」と思われるんだとか。ちなみにアヒルと亀は結婚式にかかせない食べ物らしい。僕はモッタイナイ精神が全開になり、口に入れられるものはどんどん詰め込み、掴めるものはつかんで会場をあとにした。隣を見ると同じことをしているおばさんがいた。
彼女と目が合った瞬間、ハムスターのようになった僕のほっぺたを見てふき出してしていた。

はい、僕の勝ち。
一番高い中国ワインといわれているものの見開封品をゲット。値段は・・すごい。
杭州に住む僕のおじさんへのお土産にしよう。

夜は昨日カラオケで知り合ったドーナッツチェーン店の若社長がお店でコーヒーとドーナッツをご馳走してくれた。やっぱり山盛り。
彼らは桐乡最後の日に見送りにも来てくれ、しかも途中まで車で誘導してくれた。
全部ご馳走してもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱい。
きっと僕が旅で使う一か月分の旅費を三日間で彼らは使った。

たぶん最初で最後の富豪生活体験、ごちそうさまでした。


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