2012年8月8日水曜日

ー巨大人食魚ー




南陽生活が始まった頃からずっと続いていた雨も上がった。
さあ、外に飛び出そう。
中国でもだいぶ内陸に位置する河南省、小さな街路地に一歩足を踏み入れればこれまでとは違った独特の文化が見られる。
写真の中年のおじさん2人が真剣に勝負しているのはどうやら中国版オセロのようなもゲーム。よく見れば、使っているのは石ころと木の破片だ。若者に聞いても彼らもさっぱり遊び方がわからなかった。
若者はパソコンのオンラインゲームを、年配者は昔と変わらぬ木板上の陣地取りゲームを。今の若者がもはや古い物に興味を示さなくなったとしたら、いつか消えて忘れ去られて行くものなのかもしれない。数十年後に今の若者がこの写真を見て自分らのおじいちゃん達がしていた遊びを思い出して再びやろうと思うのだろうか。
日本のメンコやコマ回し、今の若者がしているかというとそうでもない。僕もこの前「キンケシ」と言われて何の事か全くわからなかった。


週末はAO先生夫婦と自転車で田舎に足を伸ばす。
南陽には町の真ん中を二分するかのように通る大きな川がある。
白河という名前で、その流れ着く先は武漢でもおなじみの長江。
川沿いを走ると釣りをしている人や水着を着て浮き輪に浮かんで泳ぐ子供達、裸でタイヤにつかまって泳ぐおじ様達・・。
スッポンポンが写真に写っちゃったよ・・。

でも実は南陽に来る少し前、この街の事を少しネットで調べていた時、一気に興醒めするような事実を知ってしまった。食事前の人はあまり見ない方がいいかもしれない記事だお・・こちら。
体調3メートル以上、つぶらな瞳、人間が簡単に飲み込める大きな口。
2年前、この白河で人食魚が発見される・・。犠牲者有り。

人々はそれを知ってか知らずかプカプカしているのだけれど、僕にはこのつぶらな瞳と恐ろしい口が脳裏から離れずこの川では泳ぐ気にはなれない・・。


友達の旦那さんが経営する食べ放題レストラン。なんと新鮮な寿司や刺身まで食べ放題で一人500円程。黒ビールも7L程のロケット型ピッチャーで運ばれて来て200円!招待して頂いて来ているのでお代は不用だけど、個人でもお忍びで来たいくらい美味しいレストランだった。


ステージではお客さんと従業員へのトークショーと、経営者の男性の歌声と沖縄三線に会わせて「花心」(中国)を披露した。


大学生と繋がりを持つ事はとても大切だとつくづく思った。
彼らはほぼ100%学生寮で集団生活を送る、中国各地から集まった若者達。この中国各地というのが要で、学生とパイプを持つという事は中国全土にパイプを引くということに相違ない。彼らは同じ故郷で育ち各地に散らばって行った仲間達と現在も尚オンラインで繋がっており、僕もその蜘蛛の巣のようなネットワークの中にお邪魔させてもらえばたちまち行く先々で彼らの友達の友達、または友達の友達の友達の親戚・・などありがたいことに紹介をしていただける。


視界を遮るように積まれた教科書と辞書に囲まれて毎日頑張っている彼らに比べたら、僕がやっている事なんて自分では苦痛にも感じないけど、「人生感が変わった。」「感動した・・。」と寄せられる長文のメッセージを読ませてもらうと、自分のしている事に自信が持てると同時に言動への責任の重さを感じる。



とはいえ、これまで通り自分の信じた事してればいい。
というか、それしか出来ない。
人に命令された事は出来ない人間だから。
特にもしそれが理不尽なことだったら。

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