「旅」とは、

「旅」とは、「5%の努力と、5%のお金と、90%の人々の優しさ」


ボランティアをしながら世界に笑顔を届ける - 【看護師Keiの自転車世界一周の旅】×【助け合い】 ★現在挑戦中です!


(中国武漢で自転車が盗難に遭いましたが市民数万人の皆様のお陰で取り返し、無事旅を続けています!!)

2012年7月7日土曜日

ー旅の服装ー




「どこの少数民族ですか?」
「雲南のひとですか?」

実はそう声を掛けてくる人は少なくない。
インドのパンツ、タイのポーチ、ネパールのボトルケース、ミャンマーのターバン、チベット仏教のジュツ、そして伸びたあご髭とちりちりパーマ。
発音が面白い普通話(北京語)。
この見た目などからまずこちらの人は日本人とは思わないようだ。



まず日本人と言えばスーツかゴルフシャツまたはYシャツをパリット着ているイメージなのだろうか。尊敬する須藤元気さんのworld orderを見て、スーツで旅するのも面白いなと思ったこともあった。
でも結局自分なりにカッコいい旅人らしく、動きやすく過ごしやすい格好をと思いながらたどり着いたのがこの世界中から集めたアイテムだった。
ちなみに中国には55の少数民族が住んでおり独特の装飾文化を持っていて、その他の大半を占める漢族はとてもシンプルな服装。特に男性は例外なくシンプルだ。ある中国人の友達は北朝鮮の人はいつも暗い色の服を着ていてつまらないと言っていたが、あまり大差はないような気もする・・・。



持って来た服はどれもあえて新しく買ったものではなく、これまで何年も着古して愛着があるものばかりだ。
でも一着だけ、綺麗な濃い紺色のシャツがある。
それは一時帰国の際におかんが、
「講演会やるのにそんな汚い格好で恥ずかしいじゃない。」
と買って持たせてくれた新調もの。
以来、白いシャツと小さいネクタイも持ちフォーマルな場で着るようになった。



靴も旅の途中でもらって2足もあるのだが、冬の間でもサンダルを履いていた。そのせいか出発時に買ったサンダルの靴底はベロンとはげてしまった。
でも壊れる度に凧糸と大きな針で縫って何度も何度も直して使っているので、もうここまできたら旅の仲間、捨てられない。(写真:一番下)



一番お気に入りのTシャツの背中と肩には先週も大きな穴が空いてしまった。
新しい街で出会った人が「ど、どうしたのそれ!?」とびっくりされてしまったが、ホツレや穴を縫って直して一緒にここまで来た服やズボン、バック達には特別愛着が湧く。
一つ一つの穴や傷には隠された僕しか知らないストーリーがあって、見るたびに苦労した事などを思い出し短いノスタルジーに浸ってしまう。



フォーマルな服の他に、季節に合わせた服。
しかし秋冬服など、今は必要ないので今後行く先の数千キロ離れた街の人の家にもう送らせていただいた。服だけじゃなく、今この都会じゃ使わないだろうなと思う物も中国数カ所に送って保管していただいている。さもなきゃ重くて・・。
あとは自転車用の特別なパットが入ったパンツなどはこの自転車旅ならでは。大切なお尻を守ってくれる・・。昨年春、太平洋から日本海まで縦断したときにその特別パンツを履いていなかった為にトイレも辛い思いをした。



ちなみに今までで一番カッコいいなと思った旅人の服装は、ホーチミンのゲストハウスで会った日本人の男の子。サンダルに麦わら帽子を被った彼は足の先から頭のてっぺんまでどっからどう見ても海賊王ONE PEACEの「ルフィー」だった。



服の話はそれくらいにして。
写真と現在には時差がある。これは武漢の敬老院(老人ホーム)での写真。7月中旬現在は田舎を通り抜け、中国の真ん中、河南省南陽市にいる。
比較的大きな都市で、ボランティアの拠点もこちらに移した。しかし夏休みに入ったせいか武漢で見られたような学生ボランティアの姿が今では全く見られない。



ボランティアに集まった人たちは主婦・会社員・学校の先生などに混じって高校生や大学生などの学生も多い。しかし次の月になるとその学生はもういなかったりする。というのは大学によってはボランティアを数日間するとポイントがもらえるという制度があり、残念ながらポイントが貯まったら辞めてしまう子達もいる。そういう時、せっかくおばあちゃん達と仲良くなれたのになって、残念になる。しかし僕も人ごとではない。定住しない旅人故、いつかはその街を離れる時が来る。でも離れなければいけない訳ではない。だから、おばあちゃんに「また来週も来てくれるのかい?」と言われると「うん!」と、また次ぎの週も来てしまう。



やっぱりひとつの街に1〜4週間程は居たい。
滞在期間によって出来る友達の輪の大きさも桁違いだ。
せっかく出会った人達なんだもん。一緒に笑って泣いて、時にはつぶれる程飲んで、もっとお互いの事を知って、次また必ず会えるように忘れられない楽しい思い出を作ってその街を離れるんだ。

でもその「引き際」というのは難しく、未だに毎回悩むところ。


なんでも出てくるドラえもん。



お金が無いから知恵と努力でなんとか乗り切る人。


唐県鎮 to 唐河県

走行距離:103.89km
平均速度:18.4km/h
最高速度:40.5km/h


2012年7月4日水曜日

ーセカトマクッキングー





最近田舎道を通るたびに毎日犬に追いかけられる。
全速力で走っても、相手も全力で吠えながら全速力で着いてくる・・。
ほんの1m隣をよだれを垂らしながら大きな口を開けて走ってくるその様は恐怖そのもの・・。
僕が何したっていうんだよう・・。



漢川で泊まらせていただいた家の6歳の女の子J

いたずら大好きでお母さんに怒られてばかりだったけど、とても可愛い中国版クレヨンしんちゃん。
6月のラジオの収録に彼女も出演させていただき、いつもはよく歌いよくしゃべるのだけど、いきなり少しシャイになって汗汗(^^;

信越放送SBCラジオ「世界はともラジ」6月
http://sbc21.co.jp/radio/tomoraji/index.php?itemid=23551



一食一飯の恩義。
各街で泊まらせて頂くホストに何かしらの形でお礼の気持ちを伝えたい。
料理も作るのだが、たま〜に「日本の寿司」に挑戦する。
大都市でWal-Martの様な大型スーパーで材料が手に入るときに限定されてしまうけれども・・。
屋台などで寿司の店があるのだが、米はタイ米を練って四角くしたカマボコみたいな固い食感、ネタは中華料理をそれらしく美しくのせただけで本物の味にはなかなかほど遠かった。




もちろん本格的な寿司なんて作るのは初めて。
インターネットで勉強して美味しい酢飯の作り方から覚えた。
料理人の妹が見たらきっと笑われてしまうだろうな。
だけど味は本物、目を閉じて、醤油とわさびをつけて食べれば、たちまち脳みそは日本にいた頃にタイムスリップ。

良く出来ました◎



武漢で6月上旬に泊まらせてもらった周さんはボランティアで知り合った、ちょっとシャイで気が優しい男の子。彼は他に4人の女の子のルームメイトが一緒に暮らしている。ルームシェアは外国では普通の事で、日本のようにアパートで一人暮らしをしている人はなかなかいない。時には男女も関係なくシェアをしている。
田舎から上京して来たばかりで仕事を探している王(Wan)さん、地元に夢のカフェを開く為に旅行会社で寝る間も惜しみ働く米(Mei)さん、毎晩皆においしい料理を作ってくれる金(Jin)さん、難病を克服し都会に出て来て頑張っている梅(Mei)さん。



その家で暮らしていたとき、何人か僕に訪問者が来た。
そのうちの一人が若くして2つの会社を経営している医学部卒という男だった。
僕と同じ歳くらいだろう、しかし腹は出て、家に入るなりタバコを吸い出した。そして、その夜ちょっとした口論になった。

彼の腹が出ていたからではない。
女の子の前でタバコを吸っていたからでもない。
彼の考え方にここの女の子達が腹を立てて怒ったのだ。



色々な質問を僕にして来る中で、彼は

「なぜ自転車なの?飛行機に乗れば良いじゃん。世界一周なんてすぐ出来ちゃうよ。」



僕は説明したけれど、いまいち理解してもらえなかった。
あれこれ話すこと一時間。
いつもは大人しい梅(mei)さんがキレた。
何言ってるかわからなかった。
けどこれはわかった。

mei: 「彼は結果だけをみている。Keiは結果ではなく中身を見ている。」




そうだ・・僕の言いたかったのはそれだ。

たしかに今は世界一周航空券もあるし、何十万円で船で地球一周という企画もある。それも結果的には世界一周。きっとどんな形であれその人にしか作れない素敵な思い出になるだろう。





よく応援してくれている方から「wish your dream come true!」と言って頂くのだが、いつも何か違和感があった。夢が叶うタイミングってなんだろう。僕は正確にはわからない。でもひとつ言えるのが、世界一周を終えたときではないということ。ではいつなのだろう。きっと自転車を買った時から、仕事を辞めた時から、家を出発した時から、出国スタンプを押された時から、あえて言うならその“あたり“。これを始められた事自体が僕の夢が叶ったことを意味していて、僕は現在その夢の中を泳いでいる最中なんだ。

夢は叶えることよりも「持ち続けること」が大切なんだと思う。

夢がなくなったとき、何を糧にして生きていこう。夢をガソリンとして生きて来た僕はきっとガス欠で動かなくなるのかも。



でも死ぬまでにやりたい野望(夢)が山ほどあるので、
ガス欠になる心配はなさそう。
夢は叶えてそれで終わりじゃなくて、そのまま夢の中を泳ぎつづけたい。


年パス持っていた程のディズニーオタクだった僕に。
「夢」について教えてくれたのはウォルトでした。
それについてはまた。

Suizhou to 唐県鎮

走行距離:52.24km
平均速度:17.9km/h
最高速度:36.7km/h

2012年7月2日月曜日

ー結婚式ー






これまでフィジー、インド、中国の結婚式に出席させていただいた。
インドの結婚式は3日間かけて行った。
一日目は新婦のお宅へ、二日目は新郎の宅へ、親戚・友達一同に集まり、女性達はサリーと呼ばれるインド伝統の衣装をまとい町中を練り歩きながらたどり着く。一連のイベントをそれぞれの場所で終えた最終日、一番大きな披露宴が行われる。インドらしい、凄まじい音楽と共に歌と踊りが夜中まで続き、ひたすら食べる食べる食べる。あらゆる料理の、だけどカレー味のものが絶えず出てくる。



もちろん、中国もインドもこれだけ国土が広く人口が多いので所変われば様式も変わる。地方によって祝福の仕方が異なるようだ。



今回出席させていただいたのは湖北省武漢。
新郎新婦両方の親戚友達が集まり、ステキなドレスに着替えた女性達は皆笑顔で2人を祝福していた。



これは、全土共通のイベントらしい。
新婦と一部の友達が部屋に籠もり、ドアを固く閉める。
その他の新郎含む男性陣がものすごい勢いでドアを叩き、叫びながら部屋に入ろうとしてくる。内側からも負けじとドアを押し返し、入れないようにする。するとドアの下の隙間から赤い封筒がポンポンと顔を出す。中にはお金が入っているようだ。

化粧をしてもらい、ウェディングドレスに着替えた新婦がベッドの上で座って待つ。
まるでその姿はお花畑でひとりポツンと王子様を待つお姫様。



ついに、ドアが開いた。
汗だくになった新郎は彼女の元に駆け寄る。
ポケットから取り出したのはピカンと光る指輪。
そっと彼女の手をとり、目を見つめ何かささやいた。
新郎は照れてしまってカミカミ王子。
何度も同じ言葉を繰り返した。
手が震えて指輪がはまらない。
周囲は笑いに包まれるも和やかで幸せな雰囲気だった。



これは「苦労した末に嫁を獲得する」ということを再現したイベント。
一人の女性を幸せにするということ、そして結婚するということは簡単なことじゃ無いんだぞという意味が込められている。



なんかロマンチックでいい話。
中国にはこういうストーリーがついた伝統的な行事が多い気がする。




まずは新婦宅にて新婦の両親に挨拶をする。
このときお茶を入れて両親に差し出す。
新郎が新婦の母親に改めて丁寧に挨拶をしたとき、母親の目からは涙がこぼれた。




兄弟姉妹を持つ事が許されない中国、大切に育て上げた、たった一人の子供を嫁に出すときの両親の想いは複雑だ。寂しさと、嬉しさが涙になって溢れ出る。



結婚式の料理は見た目も味もどれも素晴らしいものばかり。
お酒も飲み放題で、お父さん方は「白酒」という40°以上の強いお酒でエンジン全開。お札の下二桁が一致すると景品がもらえるなどのゲームやカラオケも途中はさみ、披露宴は盛大に行われた。



多くの人々に祝福され幸せそうなお二人。

ちなみに、結婚式前日は新郎新婦、一緒に寝てはいけない。
そして本日それが解禁になる。
甘〜〜い。




いやぁ、でもこれは大変なイベントだ。
人生に一度きりかもしれない行事ゆえ、盛大に行うのが筋かもしれないが、
僕にはできなそうだ。
披露宴で隣の子とも話していた。やはりこっそり静かなところで式をあげるのがいいねって。地味婚。
南の島の、白い砂浜の上の教会で、10人くらいの仲間を呼んで、実はニセの神父も友達で、青い海と青い空に挟まれながら、シャンパン飲んで酔っぱらって、みんなで海に飛び込んでしまうくらい、アットホームで自由な感じでやりたいな。


ダメですか?まだ見ぬ将来のお嫁さん? (^-^;)



AnLu to Suizhou


走行距離: 73.3km
平均速度: 17.6km/h
最高速度: 35.5km/h